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Monday, February 06, 2012

The Programming Historian 1st ed. 日本語訳

前回の投稿から、ずいぶん間があいてしまいました。その間、ひらめき☆ときめきサイエンスとかゼミ遠足とか忘年会とか卒論とか(今年は無事全員提出!)あったのに、報告できなくてすいません。年々投稿数が減ってますが、今年もなんとかいろいろ書いていきたいところです。

さて、カナダのNiCHE (Network in Canadian History & Environment / Nouvelle Initiative Canadienne en Histoire de l'Environnement) ―フランス語が併記されているのがカナダっぽいですな―という団体が公開している歴史研究者向けのプログラミング入門講座 The Programming Historian の日本語訳を、以下のサイトで公開しています。
翻訳にあたっては、原著者の一人、William J. Turkelさんから許可をもらい、後藤先生をはじめ数人の仲間で行いました。まだ翻訳がこなれてないところとかもありますが、原文(英語)も併記していますので、そちらとあわせて読んで頂ければと思います。

使用言語はPython中心です。英語の資料を用いたプログラミング実習となっていますので、すぐに日本史その他に援用することはできませんが、しかし漢文より英語などを処理する方が数倍簡単なのでプログラミングの入門としてはこれでいいと思います。いずれ漢文をサンプルにしたものを作れたらいいですね。

Saturday, June 18, 2011

国立国会図書館データベースフォーラム

7月20日(水)に開催される国会図書館のイベントで、後藤真先生が講演をするそうです。
関西館のデータベースフォーラムでは、当館コンテンツの利用事例報告として、花園大学専任講師の後藤真氏に「日本古代史研究に近代デジタルライブラリーを使う」という講演をしていただく予定です。また、関西館会場では、フォーラムの開催前後に、希望者を対象とする館内見学会を実施いたします(事前申込が必要です)。
入場は無料です。図書館関係者はもとより、ご関心をお持ちのみなさまのご参加をお待ちしています。
興味深いイベントですね。参加できる人はぜひ参加しましょう。

Thursday, November 11, 2010

ゼミ旅行@奈良

昨日、後藤先生主催のゼミ旅行@奈良が決行されたようです。私(師)は事情により参加できませんでしたが、奈良時代・正倉院文書が専門の後藤先生が、東大寺(というより正倉院)や奈良博の正倉院展、そして平城宮跡を解説してくれるのですから、これはぜひいっしょに行きたかったですね、残念。後藤先生のTwitterでのつぶやきはこちら:

後藤先生は「情報歴史学に直接ヒットかと言われると少し(⌒-⌒; )」なんて謙遜してますが、生の史料に触れたり現場に足を運ぶことは情報歴史学でもとても大事なことだと思います。というかうちのゼミ生は、器用にコンピュータばかりで話を済ませようとする傾向があるので、もっと積極的にいろんなところに出かけて欲しいものです。その蓄積が、情報工学から人文学にアプローチしている研究者にはない、我々の柱となっていくでしょう(逆に我々は、理系の研究者の技術力にはなかなか及ばないわけですから)。

後藤先生も言っていますが、最近研究室で取り組んでいる「復元」や、復元した成果を観光などに利用するという問題について、平城宮跡はいろいろ考えるヒントを与えてくれると思います。
あー、でも、かっこいいね (^_^;;

この後、京都で飲み会をしたとのこと。何はともあれお疲れさまでした。

Saturday, May 30, 2009

【ニュース】東大史料編纂所と奈文研のデータベースが連携へ

タイトルのまんまですが、そういうニュースが流れました。
古代史をやってる人にはうれしいニュースかも。いろいろなデータベースが一括で検索できるのは、けっこううれしいものです。
奈良文化財研究所の渡辺晃宏・史料研究室長は「国内を代表する両機関の連携が他機関の連携の起爆剤にもなれば」と話している。
同感。しなくていいところが連携してもしかたがないけど、こういう例は大歓迎。

Tuesday, December 09, 2008

群書類従

今日の3回生のゼミで『群書類従』のことを聞いたら、誰も知らなかった。悲しいからWikipediaへのリンクをはっておく。
『続々群書類従』はWikipediaにないのね。まあ『続々群書類従』は、上の2つとは成立が違うからなぁ。いずれにせよ、基本文献なんだから、知らないのは恥ずかしいぜ (^_^;;

Sunday, October 19, 2008

史料学・史料編纂における知識論的転回

国立情報学研究所の情報とシステム2008というイベントで、情報歴史学系の講演があるようなので、紹介しておきたい:
  • 横山伊徳(東京大学 史料編纂所 教授 所長)
    「史料学・史料編纂における知識論的転回について —記録史料管理論と歴史知識管理論のはざま—」
  • 柿沼澄男(国立情報学研究所 情報社会相関研究系 教授)
    「人文・社会科学と情報学の共同研究」
このうち横山先生は、以前配布した『歴博』140号(私の「情報歴史学の教育に挑む」も載っています (^_^;;)にも回顧記事を書いている、日本史学におけるコンピュータ利用の先駆者の一人。
  • 横山伊徳「私のデジタル化戦略 コンピュータで史料編纂所の二〇年を歩む」(『歴博』140号、2007年)
タイトルの「知識論的転回」は、20世紀末の(っていう言い方は語弊があるかな)歴史学における言語論的転回という方法論的な変化をふまえていると思われる。歴史学における言語論的転回については、以下の論文が参考になる。
  • 北條勝貴「言語論的転回と歴史認識/叙述批判—現状の整理と展望—」(『GYRATIVA』1号、2000年)
『GYRATIVA』は花大図書館にある。この論文の概要は以下の通り。
アナール学派をはじめとする〈新しい歴史学〉の潮流以降、歴史学という学問分野の枠組みを相対化し、理論的に激しく動揺させた問題に、主にアメリカを舞台に惹起した〈言語論的転回〉による歴史認識・歴史叙述批判がある。それはポスト・モダニズム的テーゼに触発された素朴実証主義批判で、ダントやホワイトによって歴史の物語性が暴露されたことに端を発し、ラカプラの主導により伝統的歴史学やアナール学派的社会史への激しい攻撃へ成長した。これらのなかで示された議論の大半は、歴史学者の経験主義、自己の分野のみにしか通用しない閉鎖的価値観・基準に基づいており、言語論的転回の根本的批判力には答ええていなかった。この論争を流行に終わらせることなく、歴史学が自らの方法を批判する認識論的基盤を、隣接諸科学の診断基準にも対応しうるものとして確立してゆくことが急務である。

上の概要で名前が出ているダント、ホワイト、ラカプラの本をあげておく:




Monday, October 13, 2008

HCP: Humanities CyberPlatform

林晋先生からご紹介いただきました。「史学・古典学・文学などにおけるデジタル画像の利用スタイルを一新することを目指すプロジェクト」との由。
“人文学とコンピュータ”業界では、必ずしも「実用」を目的としていないツールが(例えば工学系の研究者の発表ネタとして)たくさん開発されては消えていくという現状が(残念ながら)あるわけだが、このHCPは「Hilbert日記研究ではすでに実用ツールとして使用されている」とのことなので、その点では信頼できると思う。解説ムービーがたくさんあるので、ざっと見るだけでも勉強になる。

Tuesday, October 07, 2008

「デジタル情報技術が拓くアーカイブズの可能性」のレポート

情報歴史学研究室: デジタル情報技術が拓くアーカイブズの可能性で紹介したイベントであるが、コメンテータの岡本さんが簡単な報告をして下さっているので、リンクをはっておく。
こういう風に、即座にレポートがあがるのはありがたい。ところで「あくまでノートから起こしたものなので、実際の発言内容とまったく同じではない」とのことだが、
一つのアイデアとして、デジタルアーカイブズを見るもの/読むものとしてではなく、言及・引用するものへと変えることがある。
という部分はちょっと気になった。「見るもの/読むもの」と「言及・引用するもの」との違いがよくわからない。引用されるということは読まれるということなのではないだろうか? 読むということとは別に、言及されるということはあるのだろうか? 後藤先生に今度聞いてみよう。

Thursday, September 18, 2008

後藤先生大活躍 (2) 正倉院文書データベースと「復原」

後藤先生の論文「正倉院文書データベースと「復原」――情報化によって見えてくるもの」が『アジア遊学』113号に掲載されています。後藤先生が情報歴史学研究室に1冊、寄贈して下さいました。感謝!

正倉院文書データベースの作成を通じて、従来の正倉院文書に対する「常識」が変わる(かもしれない)というのが、副題の「情報化によって見えてくるもの」の意味。もし本当にそうなれば、情報歴史学が成し遂げた独自の大きな成果ということになるでしょうね。

全員読め!

後藤先生大活躍 (1) 「正倉院文書データベース」(SOMODA)の設計思想

後藤先生の講演についてはデジタル情報技術が拓くアーカイブズの可能性で紹介したばかりであるが、また情報が飛んできた。今度は9月24日に東大で開かれる連続セミナーでの講演:
後藤先生は「「正倉院文書データベース」(SOMODA)の設計思想」という題で講演される模様。ひっぱりだこです (^_^;;

Wednesday, September 17, 2008

デジタル情報技術が拓くアーカイブズの可能性

告知が遅くなったが、こんなイベントがあります:
これの2番目に、後藤真先生が「デジタルアーカイブ」と記録資料 —"正倉院文書データベース"と近代史料のデジタル化を通して—」という題で発表するみたいです。会場が学習院大学ということで参加は難しいですが、また後藤先生に土産話を聞かせてもらいましょう (^_^;;

ちなみにコメンテーターはARGの岡本さん。

追記(10/4):今さらながら岡本さんのエントリにリンクを張っておきます。→2008-09-28(Sun): 10月4日(土)、日本アーカイブズ学会へのお誘い@学習院大学 - ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版

Thursday, July 03, 2008

ワークショップ: 文字 ―(新)常用漢字を問う―

情報歴史学からはちょっと離れますが、下記のような文字に関するイベントを開催します。
上には「ちょっと離れます」と書きましたが、文字の問題は文献をデジタル化する場合に、非常に大きな問題となります。最近はだいぶ沈静化しましたが、一時は日本史学者、国文学者、中国学者、仏教学者などが、情報系の人たちと、文字と文字コードをめぐって侃々諤々の議論をしたものです。ちなみに私(師)の商業誌デビューは、「仏典のデジタル化の現状」(『月刊ASCII』Vol22, #11、1998年11月号)という記事だったりします。メジャーなパソコン誌に漢字仏典の記事が載る程、文字の問題はホットな話題だったということです。ああ、なつかしい。

ということで?興味のある方はぜひどうぞ。

Saturday, March 08, 2008

東洋学へのコンピュータ利用 第19回研究セミナー

東洋学へのコンピュータ利用 第19回研究セミナーの案内が出ました。「19回」という回数からもわかるように、パソコンやインターネットが普及する前から続いている老舗イベントのひとつです。私も発表しますので(中国文学関係だけど)、皆さんもぜひご参加を。

東洋学へのコンピュータ利用 第19回研究セミナー

  • とき: 2008年3月21日(金)10:00〜17:20
  • ところ: 京都大学人文科学研究所本館(新館)1Fガラス張りセミナー室
  • 主催: 京都大学21世紀COE「東アジア世界の人文情報学研究教育拠点」
    京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センター
  • 問い合わせ: diccs@kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp
プログラム
  • 10:00〜10:10 開会挨拶
  • 10:10〜10:50 神と神、榊と榊 —常用漢字表拡大のインパクト—
    安岡孝一(京都大学)
  • 10:50〜11:30 文字研究とデジタルアーカイブの現状と課題 —HNGによる白氏文集の研究—
    當山日出夫(立命館大学)
  • 11:30〜12:10 中国古典戯曲文献の韻律の数理的分析に向けて
    師茂樹(花園大学)・千田大介(慶應義塾大学)・二階堂善弘(関西大学)・山下一夫(神田外語大学)・川浩二(早稲田大学)
  • 13:30〜14:10 春秋日食再考 —日出帯食と日入帯食について—
    山本一登(京都大学)・谷川清隆(国立天文台)・相馬充(国立天文台)
  • 14:10〜14:50 Improving Findability: Faceted Search with Lucene, Solr and VUFind
    Christian Wittern(京都大学)
  • 14:50〜15:30 甲骨文字処理にまつわるエトセトラ
    守岡知彦(京都大学)
  • 15:50〜16:30 人文科学のためのデジタルアーカイブにおけるコンテンツのサイクル
    永崎研宣(山口県立大学)
  • 16:30〜17:10 漢字字形管理環境GlyphWiki(グリフウィキ)
    上地宏一(二松学舎大学)
  • 17:10〜17:20 閉会挨拶
次の日の「キャラクター・身体・コミュニティ〜第2回人文情報学シンポジウム」とハシゴするのも、また麗しいのではないかと (^_^;;

Saturday, December 08, 2007

第12回情報知識学フォーラム:簡単なレポート

情報歴史学研究室: 2007年度 第12回情報知識学フォーラム 〜情報の発掘と再生〜に行ってきたので、簡単な報告…と言っても、昼まで大学で用事があったので、聞けたのは2番目の五島さんの発表の途中から。

朽津信明「蘇る古墳壁画の世界—装飾古墳のデジタルコンテンツ化—」

上に書いた通り聞けず(3DCGを使うものらしい)。すまん、つっちー。論文は今度のゼミに持って行くので許してね。

五島敏芳「アーカイブズ情報の電子化・保存と共有化動向」

この発表については途中からだったということもあるし、五島さんの発表は歴博の共同研究班などで何度か聞いていたりもするのでここでは書かない。

ただ、彼が最近ひっぱりだこの人であることについては指摘しておきたい。最近、「デジタル・アーカイブ」という言葉をよく耳にするが、アーカイブの本来の「(公)文書の(永久)保存」という意味でのデジタル・アーカイブは驚く程少ない。不思議なことに我が国では、文化財のデジタル化という程度の意味で「デジタル・アーカイブ」という言葉を使ってしまっている(私も、あまり使いたくはないが、そういう用法で使うことがある)。五島さんは、本来的な意味でのデジタル・アーカイブについて語れる数少ない人だったりするので、ひっぱりだこなのである。

江草由佳「戦前期教科書の電子化・保存とその応用」

「電子化・保存」の話はなつかしい感じ(マイクロフィルム+PDF)。むしろ、その前段階で概説された研究対象(資料)としての教科書の話はおもしろかった。資料としての教科書の価値は、レアだから価値があるという文化財的なものではなく、ある世代のほとんどの人が目にしているという圧倒的な普及率を誇るメディアであるという点であるとのこと。確かにそうだ。

あと、個人的には、サンプルとして回覧された満州国の教科書にあったモンゴル相撲の記事が気になった (^_^;;

矢野環「古典籍からの情報発掘—再生そして生命誌、ネットワーク—」

一番楽しみにしていた発表。バイオ・インフォマティクスなどで使われる数理モデルを文献学に応用したり、茶人の人間関係をグラフ・ネットワークとして分析する、というもの。意外に思われるかもしれないが、DNAはGCATの四文字で書かれたテキストなので、テキスト・データベースの技術(全文検索とか)がそのまま応用されているし、写本を比較して伝写系統を分析するみたいなことと同じようなことも行われており、そのためのツールもたくさん公開されている。文献史学の史料批判などにも充分応用可能な方法なのである。

休憩時間に矢野先生とちょっと議論したのだが、数理的なモデルで出てきた結果をどう評価し、解釈するかについては、はっきりとした方法は見出されていない。今後、考えていきたいところ。

田良島哲「文化財情報の発掘と再生—「モノ」と「テキスト」のはざまで—」

文書がどのようにして「古文書」になり、後に研究者が「史料」として見出して、場合によっては国宝などになったりするのかを概説した上で、史資料のデジタル化には各分野(文献史学、書誌学、古文書学、考古学etc...)の方法論に基づいた「見る目」の共有が必要なのではないか、と問題提起。

方法論の(コンピュータを考慮した)共有には、方法論の形式化ないし記述が必要なわけだが(上の矢野先生が使っている数理モデルは、文献学の一部を数学的に形式化したものとも言える)、これが一筋縄ではいかないですよねー、という議論を、会終了後、ほんの短い時間ではあったが田良島さんとすることができた(文書などの材質に関しては、客観的な記述が非常に難しいらしい)。

こういう議論ができるのが、ライブで発表を聞く醍醐味である。遅刻しちゃったけど、行ってよかった。

Wednesday, December 05, 2007

「漢字文化三千年」 国際シンポジウム

情報歴史学研究室: 12月の関連イベントに追加情報。以下のイベントが京大で行われるようです。

漢字文化の全き繼承と發展のために
京都大學21世紀COE 東アジア世界の人文情報學研究教育據

「漢字文化三千年」 国際シンポジウム

セッション一:漢字と情報学—新しい世界へ
プログラム
  京都大学 国際交流ホール
  14:00 ~ 17:00
  • 「仏教学文献研究におけるコラボレーションの可能性と問題点について」
    永崎研宣(山口県立大学)
  • 「「心」の問題 − 文学研究のための資料をめぐる一考察 −」
    明星聖子(埼玉大学)
  • 「A scheme of Chinese conceptual schemes: the Thesaurus Linguae Sericae」
    Christoph Harbsmeier (何莫邪)(オスロ大学・北京大学)
  • 「唐代研究ナレッジベースからの教訓」
    ウィッテルン クリスティアン (京都大学)

Monday, August 20, 2007

【イベント】歴史知識学の創成

こんなイベントの案内を頂きましたので、こちらでもお報せします。

歴史知識学の創成 科学史・文化史研究と歴史知識学

2007年9月15日(土)13:00~17:00 東京大学文学部215番教室
  • 基調報告
    • 石川徹也(史料編纂所・前近代日本史情報国際センター・教授)「歴史知識学の創成を目指して」
    • 佐藤賢一(電気通信大学・准教授)「『明治前日本科学史』と科学史研究のその後」
    • 末柄豊(史料編纂所中世史料部・准教授)「『大日本史料』における学芸史料」
    • 相田満(国文学研究資料館・助教)「『古事類苑』と和漢古典学オントロジ」
  • 研究報告
    • 「『明治前日本科学史』の検索システム構築-歴史情報を対象とする「知識の構造化」の具現例-」(史料編纂所・大日本印刷(株)共同研究プロジェクト)
    • 「『明治前日本科学史』を対象とする”日本の科学・技術者人物情報”抽出システム-明治前日本科学・技術者人物DB構築を目指して-」(史料編纂所・NTTデータ(株)共同研究プロジェクト)
詳しくはこちら(PDF)。

Tuesday, January 30, 2007

日本史の一級史料

山本博文氏の『日本史の一級史料』(光文社新書)は、全体的に薄味な感じで、まとまりも感じられないが、文献史学という分野をほとんど何も知らない人が、どんなことをしているのかを(近世史中心だが)イメージするのにはいいかもしれない。また、東京大学史料編纂所でどんな活動をしているのか、『大日本史料』などがどんな感じで編纂されていて、データベースがどのように作られているのかなどが、簡単に紹介されており、最初のとっかかりの本として有用だろう。



史料編纂所のデータベースを含む文献史学系のデータベースについてもう少し詳しく知りたい場合には、ちょっと古いけど『人文学と情報処理』25(特集:歴史学系データベースと文字コード)とか『人文学と情報処理』22(特集:日本史研究の情報化)あたりでまとまって読める。あとはいろんな雑誌や書籍にバラバラに入ってたりするので、探してみよう(情報処理学会・人文科学とコンピュータ研究会の研究報告やシンポジウムの論集などから始めるのが吉)。

Wednesday, December 06, 2006

シンポジウム「歴史が蘇るデジタル・アーカイブ」

国立公文書館の資料を中心にデジタル化と公開を行っているアジア歴史資料センターが、下のようなイベントをやるようだ。日時は12月8日(って今週やんけ!)、場所はなんと赤坂プリンスホテル (^_^;; 金あるー。まあ、冗談はともかく、技術的にどうこうというイベントではなく、歴史学の研究者がこれを使ってこんなことができる、こんなことがわかった、みたいなイベントのようである。
このデータベースは近現代史をやってる人にはウハウハなものらしいので、参加して是非、活用事例などを聞きたいところだけど、仕事があるので東京までは行けないなぁ。

Wednesday, October 18, 2006

鎌倉遺文フルテキストデータベース公開

東京大学史料編纂所が鎌倉遺文フルテキストデータベースを公開した(ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版 - 東京大学史料編纂所、鎌倉遺文フルテキストデータベースを公開経由で知りました。いつも感謝です)。

『鎌倉遺文』について知らない学生はちゃんと調べておくように。それがわかれば、インパクトの大きさがわかろうもの。

Saturday, September 02, 2006

Google、古典作品をPDFでダウンロード公開

1ヶ月以上、間が空いてしまったが:

ITmedia News:Google、古典作品をPDFでダウンロード公開

人文科学にとって、これは大きなニュースだろうと思う。

授業の中でもとりあげたが、Googleがやろうとしていることは、これまでにないやり方でインターネット上での知の表現を実現であり、情報歴史学的にも無視できない。なぜなら、高度な(高度じゃなくてもいいけど、それなりに複雑だったり量が多かったりする)歴史学上の知識を、コンピュータを利用してユーザーにいかに伝えるかというのは、情報歴史学の大きなテーマの一つだからだ。

と言うことで、下の本がよくまとまっているので、是非読んでほしい: