Saturday, September 09, 2006

【講義メモ】コンピュータで遺跡を復元する

京都の大学「学び」フォーラム2006という受験生向けのイベントで、「コンピュータで遺跡を復元する」という題のミニ講義をしてきた。せっかくなので、どんな講義をしたか、簡単にメモしておこう(ちゃんとしたメモを残しているわけではなく、記憶で書いているところがあるので、その辺はご容赦されたい)。

花園大学・文学部・史学科・情報歴史学コースでは、コンピュータを使った様々な歴史研究に取り組んでいる。皆さんがコンピュータを使った歴史研究と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、コンピュータグラフィックスで再現した古代の遺跡などではないだろうか。もちろん、情報歴史学コースでやっているのはそれだけではないが、一つの例としてコンピュータで遺跡を復元することの楽しさ、難しさについて紹介したいと思う。

なぜ復元するのか

コンピュータでの復元を考える前に、なぜ復元するのか、という問題について考えてみよう。我々は、博物館に行って復元模型を見たり、NHKの番組などでコンピュータグラフィックス(CG)による遺跡の再現などをよく目にするし、それについて疑問を持ったこともないだろう。しかし、復元模型などがそもそも何を目的にしているのか、どういった背景で行われているかをきちんと考えないと、ちゃんとした復元もできない。

失われてしまった遺跡や遺物を模型やCGなどを使って復元する理由としては、一般に次のことが言われている。
  • 可視化による仮説形成
  • 文化財の保存と公開
一つ目の「可視化による仮説形成」の中の「可視化」というのは、「見えないものを見えるようにすること」である。ここで言う「見えないもの」というのは、だいたい次の3つがある。
  • 普通は見せないもの
  • 事実上見られないもの
  • そもそも見えないもの
    • 存在しないもの
    • 見えないもの
「普通は見せないもの」というのは、例えば建築物の屋根裏や床下などのことである。建築技法に興味がある人にとっては是非見てみたい部分だったりするのだが、そういう部分を普通は見せないし、見せたとしても見えにくい部分である。だから模型などで見えやすくする。

次の「事実上見られないもの」というのは、例えば遺跡や遺物の断面などである。もちろん、物理的には国宝をまっ二つに割ってしまうこともできるのだが、実際には無理な話である。あるいは、二つの古墳を横に並べて上から見るというのも、絶対に無理とは言わないが、やはり事実上無理な話である。もともと金ピカだった奈良の大仏を、もう一度金ピカにしたいと言っても、東大寺のOKは出ないだろう。だから模型などを作って身代わりになってもらうのである。

最後の「そもそも見えないもの」には「存在しないもの」と「見えないもの」をあげているが、前者は完全に失われてしまった遺跡や遺物などのこと、後者は温度や湿度などのような視覚的ではないもののことである。左の図は、文書が似ているか似ていないかを、文書どうしを結びつけているバネの力の違いで表現したもので、四角が文書、赤い線がバネを表している。似ているどうしは強いバネで繋がっているので自然と近づくから、どの文書とどの文書が似ているか、グループを作っているかなどが直感的にわかるようになっている。

次の「仮説形成」というのは、簡単に言うと研究のアイデアを発掘することである。例えば、断面を見たり、二つの遺跡を並べて見たり、バネでつながった古文書を見たりすることで、新しい研究のアイデアが浮かんだりする。また、研究者じゃなくても、抽象的だったり訓練が必要だったりすることが直感的にわかったりするようになる。これが可視化の大きなメリットである。

もうひとつの「文化財の保存と公開」というのは、文化財の保存と公開というものが往々にして矛盾する、ということからきている。なぜ矛盾するのか? 文化財を修復したり展示をしたり公開をしたりするときには、壊れたり劣化したり無くなったりするリスクを常に抱えている。光を当てると変色したりするし、運搬する際には落とす可能性がある。修復する際には、逆に作業者が破壊してしまう可能性もある。古い建築物であれば落書きをされる可能性だってあるし、「美しすぎるから」と言って放火をする人も(ごくまれにだが)いる。保存ということを考えると、下手に修復したりしないほうがいいし、公開もしない方がいい。でも、税金などで運営している博物館が展示を一切しないというのもおかしな話だ。

(※ さらに深く考えると、そもそもなぜ保存するのか?という問題に直面するが、ここではとりあえず棚上げにしておく。)

そこで模型やCGなどによる復元や複製が大きな意味を持ってくる。模型などの場合は、博物館の来場者に触ってもらうこともできるし(ハンズオン・ミュージアムなどと言って、特に子どもたちの博物館学習などに)、コンピュータ技術を使ったものはデジタル・アーカイブなどと言われ注目されている。土器のかけらをつぎはぎにしたものを恐る恐る見せるよりは、最初から作り直した「新品」や、壊れる心配のないCGを見てもらう方が、見せる方も見る方も心置きなく文化財(に関する知識)に接することができる。

なぜコンピュータを使うか?

では、なぜコンピュータを使うのだろうか? それはデジタルデータの場合、
  • 修正が容易
  • 加工(応用)が容易
  • 配布が容易
というメリットがあるから、というのが、よく言われている。最新の研究成果が出た場合にはすぐに修正することができるし、一度作ってしまえば商用の製品に転用(例えば、復元した城のCGを映画で使ったり、など)も容易だ。また、インターネットを通じて、全世界の人に見てもらうこともできる。

もちろん、これらのメリットは、逆にデメリットにもなり得る。例えば、しようと思えば、容易に著作権を侵害することができる。またそれ以外にも(後に述べるように)質感などはどうしても他の復元方法に負けてしまう。

どうやって復元するか

復元の際には、以下のような様々な史資料を駆使する。
  • 発掘調査(の報告書)
    • 実測図
    • 遺物
  • 古文書などの文献史料
  • 指図・絵図・古地図・写真
  • 現存する同種の遺跡・遺物
この中で一番信頼できるのは、復元する対象と直接つながっていたもの、例えば建築物であれば発掘調査で見つかった建材、柱の礎石など、文書や絵画、土器などのモノであれば見つかった断片などである。これの大きさや材質について正確に記述した発掘調査報告書は、復元の際の根本史料となる。

しかしながら、これだけですべてを復元するのは困難なので、他の史料も駆使する。復元したい対象について書かれた文献は、史料の性質に注意する必要があるとは言え、貴重な情報源だ。また数は少ないが、建築物などであれば設計図に相当する指図があれば便利だし、絵図、古地図、新しいものでは写真なども重要な参考資料になる。復元したい対象について直接書かれた文献や絵図などがない場合には、同じ時代、地域の同種の遺跡、遺物を参考にしながら復元をしていくことになる。

復元の難しさ (1)

しかしながら、復元には多くの困難が伴う。その中の一つが、史資料の使い方ひとつで様々な復元案が可能になる、という問題である。この問題について考えるために、安土城天主の復元案をざっと見てみよう。

安土城はご存知の通り織田信長が建設したものの、死後3年あまりで失われてしまった城である。織田信長という有名人の城であるためか、その復元は多くの関心が寄せられてきた。

数ある安土城の天主(天守閣)の復元案で最も有名なのは、内藤昌氏の説である。内藤氏の説に基づく復元CGや模型は、以下のところで見ることができる。
内藤氏の説は、安土城天主の内部が4階分ぶちぬきの吹き抜けとなっており、その上には空中能舞台とでも言えるようなものがあった、などという、ちょっと聞くとエキセントリックな説である。ただし、改革者、異端者という織田信長のイメージがあるためか、このようなエキセントリックな説も受け入れられているようにも思われる。

しかし、有名な説であるということと、「正しい」(歴史学に「正しい」はあるのか、という問題はとりあえず置いておいて)説であるかというのは、まったくべつのことである。実際、内藤説を批判した宮上茂隆氏の説をはじめ、最近のものだけでも西ケ谷泰弘氏、森俊弘氏らの説がある。このように説が乱立するのは安土城の知名度のなせるわざと言えるだろうが、復元の難しさを如実に語っていると言えるだろう。

復元CGの実例の紹介

では、実際にどのような手順で復元CGを作っていくのか、簡単に見てみよう。ここでは(会場が灘の神戸市立科学技術高等学校ということもあるので)明石城の武家屋敷を3D画像で復元したという例を紹介したい。これは、この3月に花園大学を卒業した藤井啓太君が、卒業論文のテーマとして実際に作成したものである。

明石城は、できて間もない徳川幕府が、西国外様大名に備える拠点として交通の要衝である明石に建設したもの、とされている。JR明石駅の北側に降りると堀と白い壁が見える。城下町は、一説には宮本武蔵が設計したとされ、往時の様子は「明石町旧全図」(文久三〔1863〕年)などから推測することができる。

藤井君が復元に取り組んだのは、明石藩の家老であった美濃部家の武家屋敷である。この武家屋敷には、珍しく「美濃部家屋敷図」という図面が残っており、復元をする際のまたとない参考資料になる。上に「珍しく」と書いたが、なぜ珍しいのかわかるだろうか? その理由は、城や武家屋敷が、単なる住居ではなく軍事施設でもあったからである。所謂『忠臣蔵』で、吉良上野介の邸宅の図面を大工の娘をたぶらかして?盗み出すという場面があるが、あれも武家屋敷の軍事施設の側面を物語っていると言えるだろう(ちなみにこの譬え話は、高校生には理解してもらえなかったが、幸い年配の人〔保護者?高校の先生?〕にはウケた)。

実際の作業においては、まず「美濃部家屋敷図」をスキャナーで読み取る。デジカメで撮ってもいいのだが、レンズの周縁部分にゆがみが生じるので、撮影する場合には余白を十分にとらなければならない。今回のように、あまり大きくないものはスキャナーで読み込むことが多い。

これに3D画像作成に便利なように赤線を引き(図)、この線に従って柱や塀を建てていけば、一通りのCGは完成する。

(このCGは藤井啓太君の著作物である。再利用の際には、以下のライセンスを守って頂きたい。「営利目的での使用は認めません。再配布は許可します。改変を行う場合は作成者の許可が必要です。改変を行う場合は下記の連絡先〔連絡先は省略〕にご連絡下さい。」〔卒業論文に添付されたCD-ROMのREADME.txtより抜粋〕)

復元の難しさ (2)

このように書くと簡単そうであるが、実際の作業においては様々な困難に遭遇する。

一番最初に遭遇するのは、高さをどれくらいにするか、という問題であろう。発掘調査で出てくるのは建物がなくなったあとの平地であるし、図面もやはり上から見た形しか残っていない。柱が残っていたりすれば別だが、ない場合は現存する他の武家屋敷やその他の史料などからおおよその高さは推測できるものの、正確に何センチだったか、というところは最終的にはわからない。復元する人の決め打ちになる。武家屋敷以外でも、例えば前方後円墳などは推測しやすいようだが、寺院などを復元する際には、塔が三重だったのか五重だったのか七重だったのか、というところを判断するのがとても難しい。

また、武家屋敷のような建築物の場合、それ自体を復元するだけでなくその周りの環境や景観を復元したくなってくるが、それがまた非常に困難を伴うものである。現在の我々が見ている風景が、江戸時代とまったく同じということは決してない。生えている植物ひとつとっても、江戸時代には存在しないもの(外来種など)や、あり得ないあり方(植え方、手入れの仕方)などを考慮に入れなければならない。景観まで念頭に入れると、復元という作業は非常に広範な歴史学的知識が必要となってくるのである。

同じように、壁などの色、建具、内装、調度品などについても、復元する際には見える部分はすべて作らなければならないのが、復元の難しさである。例えば藤井君の復元CGでは、障子が現在のような上から下まで紙が張っている障子にしているが、当時は下半分が板張りの腰高障子であった可能性もある。このあたりも、様々な史料によってある程度は判断できるが、最終的には制作者のエイヤッという気合いで乗り切るしかない。

3DCGの難しさ

さらに、CGという方法の限界、問題点もある。

先にも述べたが、質感や雰囲気などは、現在の技術ではどうしても模型や実世界のものには負けてしまう。例えば明かりの問題。基本的に昼間は太陽光、夜も囲炉裏の火やロウソクのようなもので暮らしていた人々の住居は、昼でも蛍光灯が光っている現代人の感覚からすればかなり暗かったはずだ。ところが、その原則に基づいて3DCGを作成すると、真っ暗な画像ができあがってしまう。そこでCG制作者はたくさんの光源をあちこちに配して見やすくするわけだが、それは果たして「復元」と呼べるのだろうか?という疑問が出てくる。世にある復元CGは、当たり前だがはっきりと室内が見渡せるようになっている。つまり、ウソの光がたくさん仕込まれているのである。

また、3DCGの制作に多大な時間がかかる点も無視できない問題である。コンピュータの動画(の一部)は、映画やテレビなどと同じように静止画を高速に切り替えて実現しているのだが、その一枚一枚の静止画をフレームと呼ぶ。1フレームをコンピュータが描画するのに1分とし、映画と同じ24フレーム/秒とすると、たった1分のムービーを作るのにも60×24=24時間かかるということになる。ハイクオリティな劇場映画の場合だとさらに負荷は大きく、シュレックという映画の場合には、1フレームに約1時間、つまり1秒のシーンを作るのに丸一日かかるという計算である。もちろん、たくさんのコンピュータを並列して使ったりして、こんなに時間がかかることはないが、それでも膨大な時間がかかってしまうことは間違いない(藤井君の場合も、締切がある卒業論文の一環であったため、時間のやりくりには結構苦労したようである)。

最後に

以上のことは、3DCGによる復元をめぐる問題のごく一部であるが、それでも制作時の雰囲気、特に復元という行為の「いい加減さ」についてわかってもらえたのではないかと思う。花園大学の情報歴史学コースでは、世にある3DCGなどを見ても鵜呑みにしないリテラシーを身につけ、また実際にコンピュータを使って様々な研究をしたり、作品を作成したりしている。文系だからコンピュータは苦手、という人もいるかもしれないが、藤井君も3回生になってゼミに入ってから3DCGの勉強を始め、(色々ケチをつけたあとでこういうのも何だが)こんなに立派な作品を完成させることができた。興味のある人は是非、いっしょにやりましょう。

Saturday, September 02, 2006

Google、古典作品をPDFでダウンロード公開

1ヶ月以上、間が空いてしまったが:

ITmedia News:Google、古典作品をPDFでダウンロード公開

人文科学にとって、これは大きなニュースだろうと思う。

授業の中でもとりあげたが、Googleがやろうとしていることは、これまでにないやり方でインターネット上での知の表現を実現であり、情報歴史学的にも無視できない。なぜなら、高度な(高度じゃなくてもいいけど、それなりに複雑だったり量が多かったりする)歴史学上の知識を、コンピュータを利用してユーザーにいかに伝えるかというのは、情報歴史学の大きなテーマの一つだからだ。

と言うことで、下の本がよくまとまっているので、是非読んでほしい:

Thursday, July 27, 2006

【イベント】主題表現としてのクラス階層とシソーラス

情報知識学会関西部会は、9月23日、かの有名な神崎正英さんを迎えた研究会を開催するとの由。

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsik/bukai/kansai/2006_09_23.html

これはぜひとも行かなきゃね。

Tuesday, July 25, 2006

電子辞書用「日本考古学小辞典」

こんなものが出てたんですね。知らなかった。電子辞書って使わないからなぁ。

Thursday, July 20, 2006

エージェントベース・シミュレーションによる歴史研究

7月11日のゼミで『日経サイエンス』2006年1月号所収の記事「バーチャル考古学 シミュレーションで迫る古代社会」を読み、エージェントベースのシミュレーションについて簡単に見たが、授業中では紹介しきれなかった参考書やソフトウェアがあるので、以下にメモしておこう。

まず、日本語で読める参考書としては、歴史学系ではないが、

をあげておこう。この本には、実例がいくつか載っており、付録CD-ROMにシミュレータ(下記KK-MAS)もついているので、なかなかお買い得である。なお、この本で参考文献にあげられている『システムの科学』は、情報歴史学に直接は関係ないものの、情報歴史学的なものの考え方に資するところが大きいので、是非読んで欲しい。

手に入りやすいシミュレータとしては、次のようなものがある。

とは言え、下三つは英語なので、日本語のドキュメントが豊富な一番上のKK-MASかな。

Monday, July 17, 2006

研究会 in 奈良 (with どしゃぶり (^_^;;)

7月17日午後1時、コンチキチンの京都駅を尻目に、近鉄奈良駅に集合。雨がやんでいることを期待していたが、残念ながら奈良も雨。

この日は、情報歴史学研究会で作成している奈良の民話のFlashコンテンツに使う写真を撮りにいくのである。撮影なので、やはり、晴れている方が望ましい(特に空を写さないといけない場合など)。しかし、仮お披露目が8月頭のオープンキャンパスなので、のんびりしているわけにもいかない。撮れるものだけ撮っておいて、また改めて撮影しにくればよいのである。

ということで、鹿(鹿の民話があるので)、大仏さん(奈良っぽいから (^_^;;)、二月堂の入り口(本当は良弁杉を撮る予定だったのだが、断念)、釆女神社(これも民話がらみ)、ならまちの町家(民話がらみ)などをパシパシ撮影する。佐藤先生はさすがに上手である。

雨の中、4時間歩き続けたので、さすがに全員へとへと。最後にガツンと焼肉を食べて、雨の奈良を後にする。次回は晴れるといいなぁ。

国際ワークショップ「典籍交流(訓読)と漢字情報」

国際ワークショップ「典籍交流(訓読)と漢字情報」
  • 開催日:2006 年8 月21~22 日
  • 会場:北海道大学人文・社会科学総合教育研究棟W409
  • 使用言語:日本語、韓国語、中国語、英語
  • 主催:北海道大学大学院文学研究科
  • 連絡先:北海道大学大学院文学研究科言語情報学講座
        池田証寿
  • 8 月21 日
    • 午前(10:00~12:00)
      司会 池田証寿(北海道大学)
      • 栗生澤猛夫(北海道大学・大学院文学研究科長)
        会場校挨拶
      • 石塚晴通(北海道大学・名誉教授)
        典籍交流(訓読)と漢字情報(基調報告)
      • 南豊鉉(韓国・檀国大学校・名誉教授)
        韓國の釋讀口訣に現れた不讀字について
      • 李国慶(中国・天津図書館)
        关于古籍等次划分“两原则”的补充说明
    • 午後(13:30~15:15)
      司会 豊島正之(東京外国語大学)
      • Imre Galambos(The British Library)
        Documenting the Common:A Typological Approach to the Study of Dunhuang Character Forms
      • 朴鎭浩(韓国・漢陽大学校)
        韓国口訣資料コーパス
      • 安岡孝一(京都大学)
        漢字字体変遷研究のための拓本文字データベース
    • 午後(15:50~17:00)
      司会 高田智和(国立国語研究所)
      • 笹原宏之(早稲田大学)
        日本製漢字「蛯」の広まり方
      • 朴均轍(韓国・全州大学校)
        先行の一般対訳辞書が英和軍隊用語辞書へ与えた影響
    • (懇親会18:00~)
  • 8 月22 日
    • 午前(10:00~12:00)
      司会 赤尾榮慶(京都国立博物館)
      • 落合俊典(国際仏教学大学院大学)
        金剛寺聖教の構成と近年新出の写本
      • Nguyen Thi OANH(ベトナム社会科学院漢喃研究所)
        ベトナム漢文訓読について―『嶺南摭怪』を中心に―
      • 小助川貞次(富山大学)
        東アジア漢文訓読資料としての敦煌加点本の意義
    • 午後(13:30~14:40)
      司会 白井純(信州大学)
      • 山田健三(信州大学)
        宋版一切経附載音釈について
      • 師茂樹(花園大学)
        Kanji Database Projectにおける漢字知識の収集と活用
    • 午後(15:00~16:10)
      司会 小野芳彦(北海道大学)
      • 高田智和(国立国語研究所) 岡墻裕剛(北海道大学大学院学生)
        漢字字体規範データベースの現状
      • 池田証寿(北海道大学) 白井純(信州大学)
        高山寺旧箱番号調査報告

Sunday, June 25, 2006

博物館情報学の構築

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独立行政法人国立博物館 東京国立博物館  公開研究会
「博物館情報学の構築」

日時:2006年7月19日(水) 13:30-17:00
会場:東京国立博物館 平成館大講堂
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 東京国立博物館では平成16年度に「博物館情報処理に関する調査研究プロジェクトチーム」を設置し、関連の研究者や企業のご支援をいただきながら、情報の処理と活用について博物館が当面する課題の調査研究に取り組んできました。本年度からは、重点的な研究課題として「博物館情報学の構築」を掲げ、一層の拡充を図ってまいります。今回、当館および協力いただいた研究者・企業の研究成果を公開し、この課題の重要性についてご理解をいただくとともに、各方面 のご意見を賜りたく存じます。多くの方のご参加をお待ちいたします。

プログラム
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13:00 受付開始
13:30 開会あいさつ

13:40 「『ミュージアム資料情報構造化モデル』に基づくRDFを用いた情報共有」 
○村田良二(東京国立博物館情報課)

14:20 「『ミュージアム資料情報構造化モデル』を利用した収蔵品管理ASPシステムの試作と試行」
○三嶋章浩(凸版印刷株式会社 総合研究所)

15:10 休憩

15:30 「文化遺産オンラインにおける作品情報収集システムの構築と東京国立博物館との連携実験について」
○丸川雄三(国立情報学研究所 連想情報学研究開発センター)

16:10 「文化財デジタルアーカイブの活用に向けて − CEAX プロジェクトの取り組み −」
○相原健郎(国立情報学研究所 コンテンツ科学研究系)

16:50 閉会あいさつ


参加お申し込み
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電子メールで、joho0719@cr.tnm.jp(半角英数字)あて、次の項目をお知らせください。
(1)ご氏名(ふりがな)
(2)ご連絡先(メールアドレスまたは昼間連絡可能な電話番号) 
※ご所属(勤務先、在学校など)を併記いただけると幸いです。


お問い合わせ先
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110-8712 東京都台東区上野公園13-9 東京国立博物館 情報課情報管理室
電話:03-3822-1111 内線407 
電子メール:joho0719@cr.tnm.jp(半角英数字)

PDFファイルは 
http://www.tnm.jp/jp/misc/docs/20060719joho_kenkyukai.pdf
 
をご利用ください。

以上

Wednesday, June 14, 2006

公開講座「国際化時代のデータベースとコンプライアンス」

関東でやるイベントだけど、私が関わっていることもあるし、このイベントは以前花大でもやったことがあるので、ここに掲載しておきます。

漢字文献情報処理研究会
2006年度夏期公開講座

 「国際化時代のデータベースとコンプライアンス」

日時:7月22日(土)14:00〜17:00
場所:慶應義塾大学・日吉キャンパス・来往舎中会議室
講師:石岡克俊(慶應義塾大学・産業研究所)

入場無料(ただし非会員は会場費・資料代として500円を申し受けます)
要申し込み
 ※詳細・申し込みフォーム:http://www.jaet.gr.jp/meeting.html#2006k

講座終了後、懇親会を開催します。(要申し込み)
 時間 18:00〜
 会費 5,000円(学生4,000円)

インターネットなどのおかげで、データベースやデジタルアーカイブの構築や公開が国境を越えて行われるようになりました。その一方、著作権や契約などの問題はまだまだ国境を越えない面もあります。国によって著作権の考え方が違う場合にはどう考えればいいのか?など、様々な問題を議論したいと思っています。

非会員の質問も受け付けているので、是非どうぞ(質問だけしたいという人は、何らかの方法で私に連絡して下さいな)。

Sunday, May 21, 2006

メタ文献学としてのTEI (2)

情報歴史学研究室: メタ文献学としてのTEI (1)の続き。

土屋先生の問題提起は非常に重要だと思うが、歴史的な(文献学外の)問題や、日本語の問題にのみ還元するのは無理があるように思う。特に、「日本語の文書は「構造化」されていない」から、という理由付けは、 日本文学以外にも日本人がやっている文献学はたくさんあるわけで、理由になっていないのではないだろうか。

とは言え、本質的な問題はどこにあるのだ?お前は答えられるのか?と問われると、非常に難しい。

ぱっと思いつくところでは、辞書(字書、事典など)の位置づけに関係しているのではないかという気がしている。(門外漢であることを棚に上げて言うと)欧米の文献学においては、長大な時間をかけて辞書を作るという伝統がある。日本では、いくつか大きな辞書、辞典はあるが、何世代にもわたって作り続けられるというものはない。

辞書作りというのは、単語などの文献や文脈を超えた共通性を見いだす作業である。TEIにおけるマークアップというのは、(乱暴に言えば)文献を超えた共通の文書構造を見いだし、文書中の単語に文脈を超えてIDをふるという行為だと言えるが、これは辞書作りに似ていると思われる。私は以前、「Unicodeのcharacter概念について」という論文の中で、ドレイファス氏が批判した、「道徳的、知的、実際的な不明確さを取り除く」ことを目標とした結果、世界は離散的要素に分析可能であるとの結論に至る「西洋文化に埋め込まれた哲学的伝統」や、デリダ師が批判した西洋哲学の音声中心主義=ロゴス中心主義と関連させて、辞書の「形而上学」について論じたことがあるが、TEIも同じように「西洋文化に埋め込まれた哲学的伝統」の延長線上に位置づけることができるだろう。

一方、日本の文献学における辞書の位置づけはどうだろうか。諸橋大漢和など、日本にも世界に誇る辞書はあるが、辞書や辞書作りはあまり重視されていないように思われる。このあたりが、TEIの活動への不理解へとつながっているような印象もある。

(続く...)

Friday, May 19, 2006

メタ文献学としてのTEI (1)

国際セミナー TEI Day in Kyoto 2006に参加した。お目当ては、土屋俊先生のTEIはなぜ日本で知られなかった、知られていないか、知られるようになるかである。

TEIは情報歴史学研究室: TEI Day in Kyoto 2006に書いた通り、「人文系で研究対象となるような文書ならどんなものでもマークアップできてしまうような、巨大なタグセットを開発している」わけだが、それが欧米圏で始まったものの、日本では受け入れられないのはなぜか。もちろん、いろいろ歴史的、政治的なむにゃむにゃがあったりするのは世の常だろうが、想像をたくましくすれば、そこにはもしかして「文献」「テキスト」というものの捉え方が、あちらとこちらで根本的に異なるからではないか?という問い方も可能であろう(そっちの方が、研究対象としては面白い)。土屋先生の発表はまさに、そのような問題意識を狙い撃ちしているものと期待されるのだ。

ということで実際の発表であるが、土屋先生のスライドを記憶とメモをたよりに、出来る限り再現してみよう(つっこみ歓迎)。ただし「#」とか「→」とかは、先生のコメント(だと記憶しているもの)。


反省
  • 1988の会議へ京都大学の中村順一氏(故人)が参加
  • P2、P3作成へ土屋氏参加(1994年P3公表)
    • ここまでのキーパーソンは長尾真先生
      →人文系じゃない、自然言語処理研究な人が日本では中心
  • P3の国内配布
  • Susan Hockey 来日
  • Sperberg-McQueen氏、Lou Burnard氏 来日
    →周知につとめたけどいまいち。1997年ごろまで。
  • 特定領域研究「人文科学とコンピュータ」(1995-1999)に乗らず。
    # ロビー活動はしたがとりあげられず。90年代後半を「棒に振った」。


論点(1)
  • プレインテキスト至上主義
    • 80年代になって日本語入力が容易になったため、さらにタグをつけるということについての抵抗がつよい?
      # 日本のLaTeXの普及も遅い(1997〜)のも原因?
    • 文字コードに関する議論がやかましく構造化の話までいかなかった?
    • ウェブの普及の遅れにより、タグの有益さの認識ができていなかった?


論点(2)
  • いや、問題はもっと本質的だ。日本語の文書は「構造化」されていない!(人文系の意見?)
    • 連綿と書き継ぐスタイルは構造化になじまない
      # 信仰?
    • 日本語文書は「様式」のような構造化が一般的である様式は二次元の配置によるものであって階層構造の存在を想定する構造化文書に考え方はなじまない
      • 現実にHTMLよりPDFが好まれる
    • (いや、返り点、ふりがななど注記によってテキストを可読化する伝統はむしろ日本的である)。
      # 脚注より高級な構造化じゃないか?


論点 (3)
# 計算機屋さん、技術者の発想。
  • 日本のカルチャーとして、ウェブというものは文書を提供するものではない。インタラクティブなコミュニケーションこそが本質。
    • そういう文化の中で、文書構造の標準化は「後ろ向き」。
    • XMLもデータベースの記述方式、画像などを扱うための方法に関心。
    • メタデータに関する関心も低い。


将来は?
  • 楽観論
    • このままやっていけばいずれみんなタグをつけるようになる。
      # ウィキペディアなんかも普及してるし、構造化文書のよさにきっと気づくよ。
    • そのときに存在する標準を使えばよいじゃない。
  • 悲観論
    • 構造化文書嫌いは日本人にとって本質的。
    • 標準化は構築のための作業が重要であり、後から勉強して使うのでは無理である。

Sunday, May 14, 2006

Il Codice Atlantico virtuale

Il Codice Atlantico virtualeとは、レオナルド=ダ=ヴィンチの所謂『アトランティコ手稿』をマルチメディアで再構成したもの(ヴァーチャル『アトランティコ手稿』)。書籍+CD-ROMで販売されているほか、東京で展示したりしている(書籍版については購入してみたい。展示も観てみたかったなぁ〔ソニービルの告知〕。今年のゼミ合宿はいよいよ東京か? (^_^;;)。

ダヴィンチが描いた設計図などを綿密な考証の上3D画像化したり、複数のページにバラバラに書かれている記述をリンクさせたりしているらしい。テキスト検索などができるのかどうかは不明(どこかに書いてあるかもしれないけど)だが、もしその辺も充実しているとしたら、古典文献のデジタル化の一つの到達点を示している可能性もあり、興味深いところだ。

ちなみにこのプロジェクトでは、EDUTAINMENT (EDUcation 教育 + EnterTAINMENT エンターテインメント) を目指しているそうである。つまり、マルチメディアやインタラクティブなインターフェースなどを駆使すれば、教育効果は高まり人々が自主的に学習することを促進することができる、言い換えれば、コンピュータを使えば(従来苦痛でしかなかった)勉強が楽しくなるのだ!という主張のことである。エデュテインメントで検索してみればわかるが、けっこう盛んに研究・開発され、実践されている(それ以外にも、「教育工学」などのキーワードで検索してみよう)。一方で、『コンピュータが子供たちをダメにする』のように、この手の主張を真っ向から否定する論者も(多くはないが)いる。

現在、情報歴史学コースの3回生ゼミでは、高度な歴史学的な知識に裏打ちされた(かどうかはわからないが (^_^;; 少なくともそれを目指した)3Dコンテンツなどを学部学生や一般向けに作ることで様々な効果が期待できる、というプレゼンをする学生が何人かいる。それはそれでOKなのだが、上に挙げたような議論があることを一度深く考えてみる必要はあるだろう。博物館学などにおける同様の議論も参考になるはずだ。

Wednesday, May 03, 2006

TEI Day in Kyoto 2006

来る5月17日に、京大の時計台で国際セミナー TEI Day in Kyoto 2006が開催される。いやー、イベント目白押しすぎ (^_^;;

TEI (Text Encoding Initiative) とは、歴史書をはじめ、文学作品、哲学書などを SGML / XML でマークアップするためのガイドラインである。電子化された史資料をマークアップをすることでどんなメリットがあるかについては、授業でやってるはずだと思うのでここではパスするが、TEIはそれをさらに押し進め、例えば本のタイトルページだったら、
<titlepage>...</titlepage>
というタグで統一してしまったほうがいいんじゃないか、統一しようぜ、という発想のもと、人文系で研究対象となるような文書ならどんなものでもマークアップできてしまうような、巨大なタグセットを開発している。

TEIを使ったテキストデータベースは、Projects using the TEIで探すことができる。日本がらみだと、ヴァージニア大学のJapanese Text Initiativeとかかな。これは文学系だけど、歴史系もたくさんある。

しかし、日本のプロジェクトにおいて、TEIが採用された例は乏しい。というか、ほとんど普及していない。今回のイベントで、土屋俊先生(千葉大学)の「TEIはなぜ日本で知られなかった、知られていないか、知られるようになるか」という講演があるけど、その意味でも大変興味深い。

ちなみに昔々、TEIのLou Burnard老師と台湾でお話をしたことがあるが、そのときずいぶんアグレッシブに「日本でも使ってくれ!」みたいなことを言われたので、こちらも勢いで「TEIのガイドラインを和訳しますよ!」みたいなことを答えたことがある(結局、全然やっていない (^_^;;)。老師はすでに、そんなことは忘れていると思う(思いたい)が、私の中では消えない過去の悔恨のひとつである。

ともあれ、TEI本家のイベントが日本で、しかも京都で開催されるというのは滅多にないこと(というか、今回初めて)なので、情報歴史学コースの諸君はぜひとも足を運んでほしい。

Monday, May 01, 2006

Wikipediaは信頼できるか?という問いかけ

歴史学を含む人文諸学に関するオンラインリソース集成として有名なアリアドネが、「ご自分の専門分野の記述に関して、ウィキペディア日本語版をどう評価されますか?」というアンケートをしている。ネットのあちこちで行われた同種のアンケートを受けてのものだ。

ウィキペディア日本語版は言うまでもなく、インターネット上の有志がよってたかって作ってしまったオンライン百科事典である。学生諸君の中には、レポートを書く際にお世話になったという者も少なくないだろう。他のアンケートでは肯定的な評価が目立つが、アリアドネでのアンケート結果を見ると、はっきり言ってぼろくそな評価が多い。アリアドネは、その性格上、人文学の研究者が偏って集まるところだろうから、ウィキペディアの人文系のエントリはだめだめということなのだろうか?

ウィキペディアは、情報歴史学研究室: 広告を試してみるで少し触れた Web 2.0 の代表選手のひとつ。ウィキペディアが Web 2.0 という名で喧伝され、高く評価されているのと、アリアドネでの低い評価は、非常に興味深い対照をなしている。そしてこのコントラストは、誰のために、何のためにデータベースや3D画像を作り、公開するのか?という情報歴史学のスタート地点を考える上で、とても多くの示唆を与えてくれる。

何が問題なのか、どうしてこのような正反対の評価になるのか等々については、ゼミの中で議論したいと思うので、考えておいてね。

情報知識学会 第14回(2006年度)年次大会

情報知識学会第14回(2006年度)年次大会(研究報告会&総会)ご案内 にあるように、今年は初の関西(近畿大学)で開催するとのこと。ガッデム!情報歴史学研究室: 情報処理学会 第70回人文科学とコンピュータ研究会発表会と日程がかぶってるじゃないか (^_^;;

直接歴史に関わるものは少ないが、
  • 相良佳弘(聖徳大学). 問題解決を目的とした情報探索行動の特徴.
  • 堀幸雄(香川大学)ほか. ユーザの検索要求に基づいた興味関心の定量的評価法.
  • 斎藤伸雄(凸版印刷). ミュージアム資料情報構造化モデル応用の検討.
あたりは、気になるところであろう。特に、データベースによる検索サービスを作りたい人にとっては、2番目の発表なんかは是非聞いておきたいところ。

Tuesday, April 25, 2006

情報処理学会 第70回人文科学とコンピュータ研究会発表会

第70回人文科学とコンピュータ研究会発表会が、大阪市立大学で開催される。情報歴史学を含む人文科学におけるコンピュータ利用に関しては、日本で最も大きく、また年4回定期的に開催されている、中心的な会である。

年に1度、必ず関西で開催されることになっており、今年は上に書いた通り大阪市大である(ちなみに昨年は花園大)。会の幹事および会場の担当者が、なにげに情報歴史学コースの担当教員だったりする。というわけで、情報歴史学コースの諸君は、万難を排して聞きに行くように。

プログラム等はリンク先で確認してほしいが、歴史系以外でも非常に有益な発表があるので、なるべくたくさん聞いてほしい。なお、予稿集(発表者が書いた論文集)については、当日1,500円(だと思う)が必要である。いずれ図書館に入るけど、当日手元にないと辛いかもしれない。

Friday, April 21, 2006

情報歴史学研究会 前期の予定

情報歴史学研究会は、夏休みまで、以下の予定で開催します。会員の方は、よろしくご参集ください。
  • 4月24日
  • 5月8日
  • 5月15日
  • 5月29日
  • 6月12日
  • 6月26日
  • 7月10日
時間はいずれも18時から。場所はいつもの返照館302教室です。

今年度、やりたいネタとしてあがっているのは、
  • Flashを使ったマルチメディアコンテンツの作成(奈良の民話関連)
  • GPS(全地球測位システム)を使った、京都の街を歩きながら歴史情報をリアルタイムで得られるようなシステムの開発
  • 研究発表会(持ち回り)
  • 遠足(去年はみんぱくに行って、企画展を担当された方にお話をうかがったり、収蔵庫を見せていただいたりしました)
  • その他おもしろうそうなこと
あたりです。他にも何かアイデアがあればお知らせください。欲張っても仕方がないので、いずれにせよ、どれかを選ばないといけないんだけど。

Saturday, April 08, 2006

子ども文化教室

文化庁が子ども文化教室なるコンテンツを公開している。小中学生向けに、日本の文化財への興味を持たせ、文化財行政について、ゲーム感覚で理解してもらおうというコンテンツである。e国宝みたいに、「良質」な文化財をデジタル化し公開するのが従来のデジタル・アーカイブの方向性だったとすれば、これからはそれに加えて、このようなユーザとの接触を意識したコンテンツも増えてくるだろうし、研究されなければならない課題ではないだろうか(アートの大切さを再び参照)。

ところで、同じようなコンテンツとして、国税庁の税の学習コーナーがあるが、これと上の子ども文化教室とでは、コンテンツの作り方でいくつか異なる点がある。実は、税の学習コーナーを制作した会社の社長さんに、このあたりの話を聞いたことがある。それが何なのか、ゼミのネタにしようと思う。ゼミの皆さんは考えておいてね。

Wednesday, April 05, 2006

近代デジタルライブラリーが倍増

国立国会図書館の近代デジタルライブラリーがなんと倍増したそうである。ニュースリリースによると、
新たに約5万タイトル(約6万7000冊)の明治期刊行図書を追加公開しました。今回の追加公開により近代デジタルライブラリーの公開総数は、約89,000タイトル(約127,000冊)となります。
とのこと。世界的に見ると、日本のこの手の事業は遅れているのだが、最近ようやくこういった大きな学術コンテンツが国家事業として発信されるようになってきた。喜ばしいことである、と同時に、国会図書館がこのようなコンテンツを発信することの意味などが気になってくる今日この頃である。

日経サイエンス

情報歴史学関連の最新の研究や先行研究を探す場合、人文科学とコンピュータ研究会の『情報処理学会研究報告』や『情報知識学会誌』などがまず思い浮かぶが、これらの雑誌を一般書店で目にすることなどなく、大学図書館などでないと閲覧することができない(両方とも花大の図書館にあり)。

意外に知られていないが、大きな書店だったら必ず売っている『日経サイエンス』という一般誌には、ちょこちょこ情報歴史学関係の記事が載る。例えば、最近だと、「バーチャル考古学 シミュレーションで迫る古代社会」(2006年1月号)とか、「ジョージ・ワシントンを復元する」(2006年5月号)などがそうである(それ以外にも、コンピュータとは関係ない考古学系の記事とかがちょこちょこ載る)。どちらも論文ではなくて一般向けの紹介記事なので読みやすい。花大図書館でも気軽に読めるようになっているので、毎月チェックしてみよう。