第70回人文科学とコンピュータ研究会発表会が、大阪市立大学で開催される。情報歴史学を含む人文科学におけるコンピュータ利用に関しては、日本で最も大きく、また年4回定期的に開催されている、中心的な会である。
年に1度、必ず関西で開催されることになっており、今年は上に書いた通り大阪市大である(ちなみに昨年は花園大)。会の幹事および会場の担当者が、なにげに情報歴史学コースの担当教員だったりする。というわけで、情報歴史学コースの諸君は、万難を排して聞きに行くように。
プログラム等はリンク先で確認してほしいが、歴史系以外でも非常に有益な発表があるので、なるべくたくさん聞いてほしい。なお、予稿集(発表者が書いた論文集)については、当日1,500円(だと思う)が必要である。いずれ図書館に入るけど、当日手元にないと辛いかもしれない。
花園大学 文学部 史学科/文化遺産学科 情報歴史学コースと情報歴史学研究会のためのブログ。コンピュータを利用して歴史学およびその周辺の領域をハッピーにできないかという目的のために日々、教育と研究に右往左往しているが、その途中経過を一部、白日のもとに晒してしまおうという自虐的な試みだったりする。
Tuesday, April 25, 2006
Friday, April 21, 2006
情報歴史学研究会 前期の予定
情報歴史学研究会は、夏休みまで、以下の予定で開催します。会員の方は、よろしくご参集ください。
今年度、やりたいネタとしてあがっているのは、
- 4月24日
- 5月8日
- 5月15日
- 5月29日
- 6月12日
- 6月26日
- 7月10日
今年度、やりたいネタとしてあがっているのは、
- Flashを使ったマルチメディアコンテンツの作成(奈良の民話関連)
- GPS(全地球測位システム)を使った、京都の街を歩きながら歴史情報をリアルタイムで得られるようなシステムの開発
- 研究発表会(持ち回り)
- 遠足(去年はみんぱくに行って、企画展を担当された方にお話をうかがったり、収蔵庫を見せていただいたりしました)
- その他おもしろうそうなこと
Saturday, April 08, 2006
子ども文化教室
文化庁が子ども文化教室なるコンテンツを公開している。小中学生向けに、日本の文化財への興味を持たせ、文化財行政について、ゲーム感覚で理解してもらおうというコンテンツである。e国宝みたいに、「良質」な文化財をデジタル化し公開するのが従来のデジタル・アーカイブの方向性だったとすれば、これからはそれに加えて、このようなユーザとの接触を意識したコンテンツも増えてくるだろうし、研究されなければならない課題ではないだろうか(アートの大切さを再び参照)。
ところで、同じようなコンテンツとして、国税庁の税の学習コーナーがあるが、これと上の子ども文化教室とでは、コンテンツの作り方でいくつか異なる点がある。実は、税の学習コーナーを制作した会社の社長さんに、このあたりの話を聞いたことがある。それが何なのか、ゼミのネタにしようと思う。ゼミの皆さんは考えておいてね。
ところで、同じようなコンテンツとして、国税庁の税の学習コーナーがあるが、これと上の子ども文化教室とでは、コンテンツの作り方でいくつか異なる点がある。実は、税の学習コーナーを制作した会社の社長さんに、このあたりの話を聞いたことがある。それが何なのか、ゼミのネタにしようと思う。ゼミの皆さんは考えておいてね。
Wednesday, April 05, 2006
近代デジタルライブラリーが倍増
国立国会図書館の近代デジタルライブラリーがなんと倍増したそうである。ニュースリリースによると、
新たに約5万タイトル(約6万7000冊)の明治期刊行図書を追加公開しました。今回の追加公開により近代デジタルライブラリーの公開総数は、約89,000タイトル(約127,000冊)となります。とのこと。世界的に見ると、日本のこの手の事業は遅れているのだが、最近ようやくこういった大きな学術コンテンツが国家事業として発信されるようになってきた。喜ばしいことである、と同時に、国会図書館がこのようなコンテンツを発信することの意味などが気になってくる今日この頃である。
日経サイエンス
情報歴史学関連の最新の研究や先行研究を探す場合、人文科学とコンピュータ研究会の『情報処理学会研究報告』や『情報知識学会誌』などがまず思い浮かぶが、これらの雑誌を一般書店で目にすることなどなく、大学図書館などでないと閲覧することができない(両方とも花大の図書館にあり)。
意外に知られていないが、大きな書店だったら必ず売っている『日経サイエンス』という一般誌には、ちょこちょこ情報歴史学関係の記事が載る。例えば、最近だと、「バーチャル考古学 シミュレーションで迫る古代社会」(2006年1月号)とか、「ジョージ・ワシントンを復元する」(2006年5月号)などがそうである(それ以外にも、コンピュータとは関係ない考古学系の記事とかがちょこちょこ載る)。どちらも論文ではなくて一般向けの紹介記事なので読みやすい。花大図書館でも気軽に読めるようになっているので、毎月チェックしてみよう。
意外に知られていないが、大きな書店だったら必ず売っている『日経サイエンス』という一般誌には、ちょこちょこ情報歴史学関係の記事が載る。例えば、最近だと、「バーチャル考古学 シミュレーションで迫る古代社会」(2006年1月号)とか、「ジョージ・ワシントンを復元する」(2006年5月号)などがそうである(それ以外にも、コンピュータとは関係ない考古学系の記事とかがちょこちょこ載る)。どちらも論文ではなくて一般向けの紹介記事なので読みやすい。花大図書館でも気軽に読めるようになっているので、毎月チェックしてみよう。
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