Zenetic Computerは、以前高台寺でイベントがあったときに情報歴史学コースの学生(卒業しちゃったけど)と見に行ったことがある。感想はもろ式: 読書日記: ZENetic Computerに書いた通り。
むしろ気になるのは、同じ図書館の電子図書街の方である。これは、
有史以来コンテンツを表現し続けてきた「書物」をあらゆる情報の基本単位として捉え、電子化された図書を分類・格納する様々なテーマ別の「本棚」を「道」 「界隈」「広場」などの中に配置してバーチャルな"街"を構成するというものです。図書館の分類とは異なり、図書同士、本棚同士が横のつながりを持ち、文 脈をもった本棚を形成するというものです。というもの。図書に限らず、何かを分類したり整列したりするというのは、それをする人の世界観の表現であったり、社会的な心性の表象だったりする(整列のことを英語でorderというが、この単語には「秩序」とか「階級」とか「命令」といった意味もある)。例えば、辞書の項目がabc順とかあいうえお順で並んでいるのは、辞書の歴史をふりかえればone of themに過ぎない。
書物の目録を作成する場合に、コンピュータを使えば伝統的な方法(あいうえお順など)以外の、従来の方法に縛られない様々な並べ方で作成することもできる。例えば、歴史学系では、敦煌文献をデジタル化しているThe International Dunhuang ProjectがMap Searchという地図ベースのオンライン目録を開発し、従来の目録とは違う形を提案しようとしている。このような点をふまえて、上の引用にある「文 脈をもった本棚」というのがどのようなものなのか、実際に見に行くことは勉強になるだろう。
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