3月1〜3日に行われる東京工業大学のイベント。
おもしろそうな発表があるので、大学の行事がなければ行きたいところだが。
ところで、ここで言う「文理融合」というのはどういう意味なのだろう。このイベントに限らず、いろいろなところで「文理融合」という宣伝文句を聞くようになったが、理系の人が文系の人の研究対象を理系の方法で研究する、というのが多いように思う。でも、方法が理系ならそれは理系の研究だよなぁ、と思う——例えば、歴史学の人がコンピュータの歴史を研究しても「文理融合」とは言わないように。
私個人の考えでは、情報歴史学は「文理融合」ではない。もうちょっと正確に言うと、そもそも文・理は「融合」させなければいけないほど離れたものではなく、対象も方法も重なっているところが多い。ところが各分野の専門化、細分化、蛸壺化が進んで、「重なっているところ」が見えにくくなってきた。ところがコンピュータの登場によって、「重なっているところ」が見えやすくなった。情報歴史学はその部分なんだろうと思う。
以下にあげる本は、文学の研究書だけれど、そういう「重なっているところ」的な雰囲気に溢れたものでおすすめである(ちなみに、物語理論は歴史学においても重要なので、おさえておきたいジャンルである)。
ちなみに、翻訳した岩松先生は国文学科で非常勤講師をされている。実はこっそり花大系なのである。
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