
天橋立は世界文化遺産を目指しているらしい(→京都新聞電子版: 天橋立の国内暫定リスト追加申請へ 世界遺産検討委)。ちなみに3月まで花園大学に居られた山田邦和先生は、世界遺産検討委委員の一人らしい(→平安京閑話: 天橋立を世界遺産に!、の巻)。山田先生の話では、この会議に美術史ゼミの福島先生の書かれた本?が資料として出ていたらしい(福島先生は「天橋立図」で有名な雪舟の専門家)。なにげに花大に関係者が多い話題だったりする。それはともかく、情報歴史学はデジタル・アーカイブなどで文化財行政とつながっているが、今回のこのニュースは国内外の文化財行政に関して思いを巡らす良いきっかけである。

郷土資料館の常設展示は小規模(花園大学歴史博物館・第2展示室よりちょっと広いぐらい?)、民俗関係の資料が割とたくさん展示されていて、田中先生の解説に耳を傾ける。近くに民家も保存されていて、部屋に上がったり民具に触れたりできるのが、今時の展示って感じである(ハンズオンってやつですな)。展示について考えるのは、情報歴史学研究室: アートの大切さや情報歴史学研究室: 子ども文化教室でも書いたように、情報歴史学的に重要なテーマの一つである。ここに限ったことではないが、博物館・美術館の展示を観るのは、いろいろな面で勉強になるのである。

ちょっと脱線するが、神社の参拝の作法とかも、皆、意外に知らないんだねー。最近、細木数子氏が神社の参拝の仕方に異議を唱えたことについて、神社界から大きな批判を浴びたりしたけど(西野神社 社務日誌 - 二拝二拍手一拝という作法はとても勉強になる)、京都の大学の史学科の学生としては、そういうのも勉強しておいてもらいたいものである。

歩きながら、上に書いた世界遺産のことなど、「漁業をやってる人への影響は?」とか「海水浴場のままで、文化遺産にできるのかね?」とか言いながら、学生たちと議論する。実家では魚取りがどーのとか、しょーもない話をしながら、親睦を深めるのもまた旅行の目的の一つ。集合場所の智恩寺(ちなみに花園大学と縁の深い臨済宗・妙心寺派)は、小さいお寺ながら中世〜近世ぐらいのおもしろいものがたくさんあった。
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