ちなみにこの「贈与」という言葉は、おそらくクロード・レヴィ=ストロース老師の『親族の基本構造』
この本をはじめとする老師の著作は、歴史学を含む人文系諸科学に大きな影響を与えた重要なものばかりである。もちろん、情報歴史学の研究のためにも重要で、情報歴史学に必要なメタな視点(これについてはまた書くつもり)を養うために老師の著作は大いに役に立つ。
とは言え、難解な老師の本をいきなり読もうと思ってもしんどいので、学生諸君には同じ内田先生の『寝ながら学べる構造主義』
花園大学 文学部 史学科/文化遺産学科 情報歴史学コースと情報歴史学研究会のためのブログ。コンピュータを利用して歴史学およびその周辺の領域をハッピーにできないかという目的のために日々、教育と研究に右往左往しているが、その途中経過を一部、白日のもとに晒してしまおうという自虐的な試みだったりする。
2 comments:
すみません、部外者です。
「贈与」ということだと、中沢新一さんのこんな本はいかがでしょうか。
純粋な自然の贈与
アカデミックな世界だとどう評価されてるのか興味のあるところですが、私にとって中沢さんの著作は色んなことに興味をもたせてくれるとても刺激的なものです。
コメントありがとうございます。部外者大歓迎です。
私も中沢新一氏の著作は大好きです。というか、この道を志すようになったのは中沢氏へのあこがれみたいなものだったりします(勝手にアニキと呼んでいる)。
「アカデミックな世界」も広いので、ろくに読んでもいないのに彼をぼろくそに言う人もいますし、きちんと評価している人もいると思います。歴史学界は実証主義が強いので、中沢氏の「刺激的」な立論はあまり評価されていないと思います(氏も時々知ったかぶりするので、自業自得な面もありますけど (^_^;;)。
ちなみに、中沢氏の「贈与」論で言うと、個人的には哲学の東北の議論が好きだったりします。
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