Wednesday, March 01, 2006

「東洋学へのコンピュータ利用」第17回研究セミナー

3月24日(金)、毎年恒例になった東洋学へのコンピュータ利用第17回研究セミナーが開催される。情報歴史学コースの学生諸君は、都合がつくなら是非参加して、最先端の研究成果に触れてほしい。

...と言うと、「え、東洋学って何?日本史と関係ないじゃん」みたいな顔をされるときがある (^_^;;
確かに東洋学と日本史学とは、地域的には重なるとは言え、ディシプリン(学問分野、方法論)は異なる。しかし、「分野が違うから関係ない」という考え方は、少なくとも以下の3つの点で間違っている。
  1. 東洋学は日本史学の隣接分野である。隣接分野におけるコンピュータ利用の研究は、当然のことながら日本史研究にも参考になることが多い。
  2. そもそも、日本史学におけるコンピュータ利用についての研究は少ない。というより、人文学全体におけるコンピュータ利用自体がそれほど多くない。したがって、日本史だけで(あるいは、自分の関心のあるテーマだけで)先行研究を探そうなんて、贅沢を言ってる場合ではない。どんな分野のものでも、積極的に先行研究として参照しなければならない。特に、中国・台湾・韓国などにおいては、日本よりもコンピュータ利用が進んでおり、参考になる先行研究はたくさんある。
  3. コンピュータを利用することによって、既存のディシプリンの境界がだんだんあいまいになってくる。例えば、データベースの横断検索という発想はまさに、ディシプリン横断ということでもある。だから、日本史、日本史とこだわるのは、逆説的だが情報歴史学的ではない。
実は最後の問題は、けっこう大きなテーマだったりするのだが、それについては後述したい。

1 comment:

秋山 said...

>「え、東洋学って何?日本史と関係ないじゃん」

今年の場合は実は結構杞憂かもしれません。ほとんど話題が漢字まわりですし。(笑)

それに僕の話も題名にこそ「中国(古典学知識ベース)における」と入っていますが、中国学固有の部分はごくごく一部であって、日本史・日本文学にも通じるお話になるかと思いますので、どんどん来ていただきたいです。(^-^)

それにもろさんがおっしゃるように、やっぱり日本史だ、中国史だ(あるいは中国学の中であっても文学だ、史学だ、哲学だ)などと枠をはめてしまうと、人文情報学の世界では、ほとんど有用な論文が見つかりません。どうしても分野をまたがないといけないんですよね。僕もご他聞に漏れず、やっぱり苦労してます。英語や中国語の論文も読んだり、数学や論理学のお話なんかも出てきたりして(数学オンチな僕にはとてもとてもキツいです)、ものによってはチンプンカンプンだったりしますし。(T-T ) それでも、いい先行研究が見つかれば幸運な方。クロスディシプリンな先行研究マイニングの良い方法があったらいいんですけどね..。

つくづく「先達はあらまほしきものなり」ですね。ついでに異分野の友人もとても大事だと感じる今日この頃です。