Saturday, May 29, 2010

ラジオ終わった

中村さん、公共の電波を使っての卒論中間発表、お疲れ様でした (^_^;; ちなみにリスナーは10万人ぐらいだそうです。

ネットでの映像公開、6月5日のオープンキャンパスでデモするとラジオで約束しちゃったので、頑張りましょう。

Friday, May 28, 2010

古墳の3次元スキャン

こういう画像は純粋にかっちょいいですねー。
文化遺産学科の3次元スキャナは、こういう大きなもの用ではなく、遺物などの小さなもの用ですが、いずれ情報歴史学コースでも弄り倒してみたいですねー。

Tuesday, May 25, 2010

またラジオに出ます

またまたですが、今週の土曜!藤崎ぷ〜ケット(KBS京都ラジオ)に出演します。今回は情報歴史学ゼミ4回生のN君(って、ゼミ生の半分ぐらいはNで始まるぞ (^_^;;)がメインです。よろしく!

Wednesday, April 28, 2010

情報歴史学コース全体指導2010

昨日、情報歴史学ゼミの全体指導を行いました。今年から文化遺産学科の学生が3回生にあがってきて、いよいよ旧史学科の情報歴史学コースも最後の年になりました(文化遺産学科はコース制ではないので)。それはともかく今年1年、いろいろいっしょになって活動をするメンバーですので、これを機会に仲良くやってもらえればと思います。
私は体調が悪くて懇親会をすぐに失礼してしまいましたが、うまいこと盛り上がったようで何よりです。

Sunday, April 11, 2010

ラジオで紹介

師がラジオ番組に出演した際、町家の3DCGムービーを(ラジオなのに)紹介しました。
藤崎マーケットの藤原さんの方が歴史好き(城好き)とのことで、楽しんでもらえたようです。学生が作ったというのでびっくりしてました。ラジオだったので聞いていた人には何が何だかわかんなかったみたいですが (^_^;;

Wednesday, April 07, 2010

幕末の京町家の復元ムービー(暫定版)公開

2009年度から作っている町家の3DCGのムービーをニコニコ動画で公開してみました。



ご笑覧ください。よろしければコメントもください。

Wednesday, March 31, 2010

今年度の研究会の成果(まだ途中)

2009年度の情報歴史学研究会では、近現代史の松田先生をリーダーに、民俗学・博物館学の明珍先生や美術史の福島先生のグループと共同で、町家の復元の研究を行いました。現在、その研究成果の視覚化として3次元CGを作成しています。

完成にはまだまだ時間が必要そうですが、とりあえず中間報告がてらCGをご披露(テクスチャを貼っていないので、まだ白黒ですが、そのへんはご容赦ください)。まずは全体を通りの方から。
裏庭には蔵が三軒立っています。

玄関から中を覗くとこんな感じ。通り側は商売をやるスペースですので、オープンな感じ。

通りに面した部屋には、お会計用のスペースも(これらの位置はまだ未確定なので仮に置いてあります)。

奥の部屋に行くと、食事を作ったり食べたりするスペース。職住一体の町家ならではです。
障子の向こうに蔵が見えます。一升瓶が置いてありますが、幕末という設定なのでたぶん消去されるでしょう。

Friday, February 12, 2010

卒論へのコメント

先日、卒論の口頭試問が終わったので、簡単にメモしておく(昨年度のコメントはこちら)。下のメモは、口頭試問時に学生一人ひとり渡したものにちょっと手を加えたもの。

小川亮「地域振興のための小谷城復元3DCGの作成」

小川論文は、長浜市に残っている小谷城址を重要な文化財であるとともに貴重な観光資源でもあると考え、2011年のNHK大河ドラマ『江 〜姫たちの戦国〜』などを見据えた地域振興を目的とした3次元CGの作成について論じるとともに、実際にムービーを作成している。

浅井氏に関する先行研究が、ほぼ一人の研究者(小和田哲男氏)の議論に乗っかっているのは問題かもしれない。浅井氏を主題とした研究書等は限られるだろうが、織田信長や朝倉氏などに調査対象を広げることもできたのではないか。

地域振興についてであるが、観光協会などに事前調査はしたのか。観光学の論文を引いて「ビジュアル」の重要性を強調している点は、一般論としては有意義かも知れない。しかし、長浜市が抱えている固有の問題を、この方法で解決することができるのか。

ムービーについて、独力で作ったムービーとしては(細かい点を指摘すればキリがないが)がんばって作ったのではないかと思う。しかし、これが観光目的のムービーであると言われてもピンとこない(花大の歴博で展示したムービーに似ているが、あれは展示用)。観光目的の映像として工夫した点はどこか(例えば、教育用コンテンツとの違いはなにか)。観光情報(あるいは大河ドラマの情報)などを付け加えることはできなかったのか、など、工夫の余地がある。

大藤雄亮「江戸城の内部構造の3DCG作成について」

あらゆる点で準備不足。しかも、それはこれまで何度も指摘している。真剣に卒業論文に取り組もうとしたのだとは思えない。猛省を望む。

※ 細かいコメントは省略。

手塚宗二郎「中世の大鎧の3DCG作成とその問題点」

多くの作例を実見し、また早くから研究史のまとめに取り組み、草稿を何度も提出するなど、卒業論文にかけた労力は認める。しかし、残念ながら質的には不十分であると言わざるを得ない。

最大の問題は、「3DCG作成とその問題点」がテーマであるにも関わらず、実際のCGの制作までたどり着いていないということである。

※ 細かいコメントは省略。

本郷聡明「マルチエージェント・シミュレーションによる縄文時代の未発見遺跡推定」

国内でもほとんど事例がない歴史学におけるエージェントベース・シミュレーションの応用に取り組んだ点、特にartisocを自力でマスターしプログラミングを行った点については評価したい。また、研究史のまとめにおいても、シミュレーションを行うことを前提としたまとめとなっており、よくありがちな単なるまとめになっていない点は評価したい。

シミュレーションの本質は単純化・抽象化・モデル化であるが、それは手を抜くことではない。今回作成されたシミューレションについて言えば、研究に必要な複雑さは容認し、モデル化する必要があったのではないか、と言いたくなってしまう。例えば、地形情報は単純すぎたのではないか/エージェントの行動パターンはランダムでよかったのか。etc...

今回のモデルでは「どこにでも遺跡が存在しうる」という結論であったが、これは“こういうモデル化ではうまくいかない”という意味でバッドノウハウあるいは失敗学的な意義はあったものの、本来の目的を達成しているわけではない。時間の関係もあるだろうが、今後の工夫が必要であろう。

鹿谷慧「近世城郭史研究の傾向と課題 ―論文データベースの作成と分析を通じて―」

鹿谷論文は、近世城郭史の研究の特色をふまえたうえで、この研究分野での研究ではCiNiiなどの汎用の研究文献データベースが使い辛いことを指摘し、それに代わる近世城郭史論文データベースの作成の報告をしている。

全体としてはよくあるテーマなのであるが、まず大前提となる近世城郭史の研究史のまとめと分析が不十分であると言わざるを得ない。論文内でもほぼ同じ内容の記述が繰り返されているだけで、引用する文献数に乏しく、また近世城郭史研究の特徴としてあげられているのが「城郭統制」だけしかない。そのため、研究史の分析が、データベースの作成理由につながっていない。

研究文献データベースの先行事例としてCiNiiWebcat Plusなどの汎用的なデータベースをとりあげ、専門的なデータベースであるインド学仏教学論文データベース(INBUDS)と比較することで、前者の問題点を抽出しようとしているのは意義がある。ただし、CiNiiなどが使いづらいことが、そのまま独自のデータベースを作る理由になるわけではない。利用者として想定される近世城郭史の研究者コミュニティの分析はしたのか。想定される利用者である研究者コミュニティが抱えている問題を調査したのか。

データベースのプロトタイプを作成したわけであるが、100件程度のレコード数は、検索目的のデータベースとしては少なすぎる。また、引用文献についてのフィールドが存在しており(CiNiiがCitation Indexであることを意識したのか?)、それなりに役に立つかも知れない(研究史の分析などには使えるかも知れない)が、CiNiiが近世城郭史研究において不便であるという問題意識を解決することにはならない。

Tuesday, January 19, 2010

『人工知能学会誌』Vol. 25, No. 1は特集「歴史知識学」

あまり馴染みがない分野かも知れませんが、『人工知能学会誌』Vol. 25, No. 1 (2010年1月) で「歴史知識学」という特集が組まれています。これも情報歴史学コースの学生は必読でしょうな。
  • 石川徹也・赤石美奈「「歴史知識学」の特集にあたって」
  • 横山伊徳「史料編纂とディジタル化のメタヒストリー」
  • 若林晴子・マーティン C. コルカット「海外機関所蔵の日本史史料 ―目録編纂,ディジタル化,データベース構築の現状と課題―」
  • 安達文夫「歴史研究情報の統合検索と歴史知識」
  • 林晋・永井和・宮崎泉「文献研究と情報技術 ―史学・古典学の現場から―」
  • 田中譲・猪村元「Transmedia: 文書画像の全文検索のための知識メディア技術」
  • 柴山守「時空間概念に基づく地域・歴史事象の写像と知識獲得 ―地域情報学の視点から見る歴史知識学―」
  • 久保正敏・原正一郎・関野樹「三次元時空間モデルとその展開 ―歴史知識を構築するために―」
「歴史知識学」と言えば、言うまでもなく以下の本を思い出さないといけないですね。

「情報歴史学」と「歴史知識学」とは何が同じで何が違うのかについてはこれからいろいろ検討していきたいと思いますが、重なる部分が多く参考になるのは間違いないですし、またお互いに刺激を与え合うようなことでなければならないと思います。

ここ1年ぐらい、上の『歴史知識学ことはじめ』(2009年3月)、『情報歴史学入門』(2009年3月)、『日本歴史』で特集「日本史研究とデータベース」、そして上の特集と、なんだか歴史学におけるコンピュータ利用が続々出ている印象がありますね。

Tuesday, October 27, 2009

第29回 花園大学史学会大会

今年の史学会の大会では、我らが後藤真先生が登壇します。

第29回 花園大学史学会大会
日時:2009年11月21日(土)13:00〜16:20
会場:花園大学無聖館5階ホール
受付:12:45〜
プログラム:
  • 研究発表 13:00〜13:40
    山口洋子「京狩野派と公家後援者たち」
  • 特別発表 13:40〜14:40
    後藤真「歴史情報の総体化と可視化の試み —奈良時代における「写経の世界」を題材に—」
  • 特別発表 15:00〜16:00
    中野渡俊治「平安時代初期太上天皇制の展開」
  • 総会 16:00〜16:20
  • 懇親会 18:00〜20:00
後藤先生の発表がどんなものかはまだわからないが、たとえどんなものであっても、発表内容もさることながら、普段ゼミでやっている(説明している)情報歴史学的な論の立て方(発表の仕方、論文の書き方)について、すごく勉強になるはずだ。特に3、4回生には参考になるだろう。応援もかねて、万難を排して見に行くように。

11月〜12月の関連イベント

これから12月にかけて、情報歴史学関連のイベントが関西でも多数開催されます。うちのゼミ生にぜひ行ってもらいたいイベントをいくつかリストアップしておきます。
岡本さんはゼミ旅行でお世話になった恩義のある方です。内容もきっとおもしろい(特に学術情報の発信をテーマとして考えている学生はかなりストライクゾーン)ので、ぜひ聞きにいきましょう。

あとの3つは例年のイベントですが、今年はじんもんこんが関西に来るので、これを逃すのはもったいないですね。あと漢字文献情報処理研究会の大会は本学で開催されるので、こちらも聞きに来ましょう。

Tuesday, October 13, 2009

中間発表終わる

しばらく間があいてしまいました。

今日は卒論中間発表でした。4回生がB4の紙に概要・章立て・史資料・参考文献の4パートからなるレジュメを切って(レジュメってなんで「切る」って言うんだろう)、自分の卒業論文について発表する、というものです。史学科全4回生が一箇所に集まってやると時間がかかりすぎるので、いくつかのゼミでグループ分けします。今年、情報歴史学ゼミは芳井先生の民俗学ゼミと、福島先生の美術史ゼミと合同でした。

ゼミ生の題目は以下の通り:
  • 小川亮「地域活性のための3次元CGによる小谷城の復元」
  • 大黒元気「GISを使った土地利用の変遷」
  • 大藤雄亮「江戸城内部の構造の3DCG作成について」
  • 手塚宗二郎「中世の大鎧の3DCG作成と問題点」
  • 本郷聡明「マルチエージェント・シミュレーションによる縄文時代の未発見遺跡推定」
内容については…例年と比べてもちょっと努力が足りず、正直残念な発表がいくつかありました。まあ、来週以降、どんどん尻を叩いていくことにしましょう。卒業式の頃、「卒論をもうちょっとがんばればよかった」という声を毎年耳にします。後悔先に立たず。悔いのないようにがんばってほしいものです。

Sunday, July 26, 2009

情報歴史学入門 - 京都民報Web

『情報歴史学入門』の紹介記事が『京都民報』に載りました。
ありがとうございます。



Amazonの「なか見!検索」にも対応しています。どうぞよろしく。

アーカイブズ学文献データベース

2009-07-26 - Daily Searchivist経由で知りました。ありがとうございます。
これはうちのゼミ生にとっては、非常に有用なデータベースですね。先行研究調査がまたひとつ楽になった。「データベース」で検索すると、たくさん検索結果が出て来ます。

Saturday, July 25, 2009

アート・ドキュメンテーション学会ブログ

標題の通り、アート・ドキュメンテーション学会のブログが開設された。
この学会は「図書館、美術館・博物館、美術研究機関、関連メディア、及びこれらに関係あるものの連絡・連携のもとに、わが国、さらには国際間における、アート・ドキュメンテーションをめぐる諸問題の解決と進展に寄与すること」を目的とし、図書館や博物館における情報公開や画像データベースの開発・公開の問題など(だけではないけど)を議論したりしているので、学会自身の情報発信もまた、それ自体が大きな研究課題となりうる取り組みなんだろうと思われる。

情報歴史学関係者は要チェックである。いろいろ勉強になると思うので、RSSリーダーとかに登録しておこう。

Tuesday, July 21, 2009

住まいのミュージアムはすごい

現在、情報歴史学研究会では江戸時代の京町家の復元を行っている。その調査の一環で、住まいのミュージアム・大阪くらしの今昔館を訪れた。文化遺産学科の明珍先生が作った博物館なので、特別にガイドをつけてもらい、通常は見ることができない部分も見せていただくことができた(下の写真は、通常は開いている木戸門を特別に閉めてもらったところ)。

この木戸門をはじめとするすべての建物は、実は新品の材木を使って新築したものを、あれこれやってウェザリング&エイジングしたものなのである。特に長屋の腐りぐあいとか、すごすぎ。

参加学生の頭の中には町家の図面がインプットされているので、見てまわるのが楽しくて仕方がない、という感じ。よい勉強をさせていただきました。関係の皆様に感謝!

Wednesday, July 08, 2009

情報歴史学たぬき

先日のゼミ旅行で行った信楽で買ったタヌキが届きました。

彼が持っている看板の「情報歴史学」は合成ではありません (^_^;; ちゃんとしたオーダーメイドです。

とりあえず買ったはいいものの、どこに置くかに頭を悩ませているところです。

Tuesday, June 23, 2009

春のゼミ旅行@甲賀・信楽

今年の6月のゼミ旅行は、甲賀・信楽方面であった。前日までざーざーと降っていた雨も止み、快晴(ただし暑い (^_^;;)。



最初の目的地は水口城跡。そういえば昨年秋のゼミ旅行も滋賀県の城跡であった。城の復元とかの研究をしているゼミ生が多いと、自然とそうなる。

ここで見せてもらった資料館の建物(もともと城で使われていた柱などを再利用しているらしい)や岡山城の復元図、水口城の解説ビデオなどを見て、うちの研究室で協力できる(やらせてもらいたい)ことがいろいろあるんじゃないかと思う。

次に向かったのが甲賀流忍術屋敷。まあ興味半分で行ってみたのだが、いろいろ得るものはあった。


次に立ち寄ったのが紫香楽宮跡。思ったより荒んでいたのが気になったり。


最後に信楽でタヌキの置物を物色してゼミ旅行はおしまい。帰りの高速道路で事故渋滞につかまっちゃったけど、無事に帰ることができました。

コッチミンナー

Saturday, May 30, 2009

【ニュース】東大史料編纂所と奈文研のデータベースが連携へ

タイトルのまんまですが、そういうニュースが流れました。
古代史をやってる人にはうれしいニュースかも。いろいろなデータベースが一括で検索できるのは、けっこううれしいものです。
奈良文化財研究所の渡辺晃宏・史料研究室長は「国内を代表する両機関の連携が他機関の連携の起爆剤にもなれば」と話している。
同感。しなくていいところが連携してもしかたがないけど、こういう例は大歓迎。